2008年05月20日

早くも遅くも今日はこの話題

『あの●月に沖縄に行きたいんですけど台風の季節ですよね。 大丈夫でしょうか?』

4号台風が日本列島にそって北上しているここ数日このような夏の問い合わせも始まりました。
沖縄の旅行業やマリンレジャー関係の方達の<最も聞かれたくない>しかし<最も多い>質問です。

そしてまた内地から沖縄旅行を計画している方々にとっては、自分の旅行日程にだけは<最も遭遇したくない>できれば<他人ごとで済ましたい>のが台風です。

さて、ご存知の通り南国沖縄は亜熱帯に属し日本列島より赤道よりのため海水温は高く、それゆえに1年を通して温暖な気候と亜熱帯特有の植物や、海の中にはサンゴ礁とそこに住む多くの熱帯魚達が陸上・水中をトロピカルな景観へと色どります。

この台風は、海水温の高い北半球と南半球の間で発生し 西太平洋ではタイフーン、大西洋ではハリケーン、インド洋ではサイクロンなどと呼び名を換え、その通り道や発生場所の近くに時に大きな影響を及ぼす自然現象です。

・・・とは言っても台風は地震や火山噴火とは違い<天災>だけをもたらす「招かれざる客」ではありませんびっくり

太陽光の強い熱帯・亜熱帯では水温もある程度の上昇を超えるとそこに住むサンゴやイソギンチャクなどの着底生物の死活問題となります。代表的なのが「サンゴの白化現象」です。沖縄近海のサンゴは水温が29度位までが生息に適温です。それ以上水温上昇が続くと褐虫藻と呼ばれるサンゴと共生している生物が離れてしまい 結果白い石灰質のみが残り「白化現象」へと進んでしまいます。サンゴが白化するとそこを棲家としていた甲殻類や魚、そこを産卵場としていた生物、サンゴ自体を餌としていた魚などサンゴ礁に色々な形で依存している全ての生物の生態系が崩れてしまいます。 陸と同じく 海の中の森林破壊現象です。

  そこで登場するのが 海のスーパーマン 『台風』 です !?

台風は風と波の力で海をかき混ぜ表層の上昇した海水を深海からの水で冷やしてくれるのです。
もし沖縄に夏~秋まで台風がひとつも来なければあの美しいサンゴもそこに群れ泳ぐトロピカルフィッシュ達も長い間高い水温にさらされ翌年や翌々年には逢えなくなってしまうかも知れません?人為的にサンゴの保護策としてすすめられている「サンゴの植樹」や「オニヒトデの駆除」も台風の一刀両断には比べものになりません!
 10年前の1998年は、ラニーニャ現象のため9月末まで台風が接近せず沖縄近海で30度を越える水温上昇が続き 近年では過去最大のサンゴ礁が消滅しました。現在本島沿岸では、少しづつ復活しつつありますが、それ以前の状況に戻るのに更に何年もの歳月が必要と思われます。

   さてそこであの質問をもう一度

Q;『あの●月に沖縄に行きたいんですけど台風の季節ですよね。大丈夫でしょうか?』

A;『太平洋や東シナ海では、毎年23~24個の台風が発生します。期間は5月初めから12月頭までで、そのうち沖縄に大小影響を及ぼすのは10個くらいです。このうち半分くらいが沖縄本島に近付き、小さな影響は、波浪注意報くらいから大きなものは上陸して風速50m以上の暴風を伴うものもあります。』

A;『皆さんのご旅行やダイビングが台風に影響されない楽しい思い出となる事を心から祈っております。』

 今年も4号まで発生しましたのであと20個前後が、天気図を賑わせるのでしょうか?人類が地球に現れるずっとずっと前から存在し自然のバランスに貢献している大いなる自然現象 『台風』 に敬意と感謝をこめて !?
今年もほどほどのお付き合いをよろしくお願い致します。

               
上ジョージクルーニー主演の「パーフェクトストーム」CG技術がもたらした驚異的な台風の映像です。沖縄から戻ってから見ましょうね!

http://www.jboydive.com/










スーパーマンは地球を救うために異星からやって来たヒーローでした。 いろんなものを巻き込みながら最終的には大きな目的を達成する しかし多くの犠牲をはらい いつもハッピーエンドとは限らない・・・とすると台風は自然界のジャック・バウワーか?



Posted by おきなわJ.BOYダイビング倶楽部 at 15:05│Comments(0)TrackBack(0)

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